チケット料金について
シベリア鉄道のチケット料金ってどれくらいかかるのか見当がつかないですよね。
シベリア鉄道の正規チケット料金の調べ方は、シベリア鉄道を運営している「ロシア鉄道」のWEBサイトでチェックすることができます。
このWEBサイトでチケットの購入ができますので、航空会社のEチケットと同じように、「出発地」と「到着地」と予定日を入力すれば、チケットの金額は出てきます。
ロシア鉄道のオンラインチケット購入ページ(英語)
http://pass.rzd.ru/main-pass/public/en
例えば、このように出発地に「MOSCOW」、到着地に「Vladivostok」と入力。
日付を9月30日に書き換えて、右下の「Buy ticket」をクリック。
そうすると、空きがあれば下記のように時間とチケットの金額が表示されます。
この検索結果では、
・モスクワを「00:35 | 30.09.2014」に出発
・ウラジオストクに「20:13 | 06.10.2014」に到着
・乗車時間は「163h 38 min(163時間38分)」
金額のところには、
「Compartment:12428 rub」「Reserved seat:8367 rub」と出てきます。
(「rub」はロシアの通貨単位の「ルーブル」のことです)
旅行者は基本的には「Compartment(2等寝台・クペーヌイ)」となりますので、これでOKです。
この「12428ルーブル」に、ルーブル円の為替レート「3円」をかけてみると「37284円」となります。
これが純粋な現地でのチケット料金になります。
実際には、これにシーズンや週末などであれば金額がアップされたり、旅行代理店にお願いすれば手数料が発生します。
ちなみに今回の私の旅のコース「モスクワ → ウラジオストク、イルクーツクで途中下車」でのチケット自体に明記されている価格は
・モスクワからイルクーツクまで:12338.3ルーブル
・イルクーツクからウラジオストクまで:13059.3ルーブル
合計で「25397.6ルーブル」、
レート「3円」をかけてみると「76192.8円」でした。
今回、シベリア鉄道のチケットのモスクワからイルクーツクまでは旅行代理店にお願いしました。
(イルクーツクからウラジオストクのチケットは「ロシア鉄道」の公式ホームページで購入)
そこで請求された金額は、
・列車チケット代:60,000円
・手続き手数料:5,940円
合計65,940円でした。
モスクワからイルクーツクまでの現地チケット価格は「12338.3ルーブル(約37014.9円)」ですから、旅行代理店にお願いして、約1.8倍ほど高くなったという計算になります。
これを高いと感じるかは、それぞれだと思います。
ご自身でやろうと思うと、それなりに時間やエネルギーもかかります。
旅行代理店さんはプロですから、とてもスムーズに速く処理してくれます。
あとはどう考えて選択するかですね。
チケットの買い方
チケット(切符)の買い方には、いくつかの方法があります。
■代理店に頼む
日本にいるうちに旅行代理店に頼んでしまう方法が一番確実でしょう。
多少の手数料がかかりますが、自分でやる時間や手間を考えたら決して高くはないと思います。
チケットの予約が完了すると、飛行機のようなEチケット(バウチャー)が送られてきます。
これをプリントアウトして駅へ持っていき、本当のチケットに発券してもらいます。
下記は私が購入した際のクーポン。
(本当はもう少し下に印刷部分が続きます)
■WEBサイト経由で買う
ロシアの鉄道チケットは、WEBサイト経由でも購入することは可能です。
ですが、私がやってみたところクレジットカードが使えませんでした。
おそらく日本のクレジットカードには対応していないようです。
そのうち対応するかもしれませんので、WEBサイトのURLは載せておきますね。
→ ロシア鉄道公式ページのオンラインチケット購入ページ(英語版)
■現地で買う
現地で買う方法は、大きく分けて2つあります。
一つ目は、宿泊しているホテルで手配してもらう方法。
二つ目は、駅に行って直接購入する方法です。
観光で泊まるような大きなホテルでは、なんとか英語が通じますし、旅行代理店がホテル内にあったりします。
ですので、受付で確認をしてみましょう。
駅に行って購入する方法は、かなりハードルが高いです。
駅員さんは英語が通じないと思ったほうがいいです。
そして、チケットが売り切れていることも結構あります(週末はとくに)。
このように、シベリア鉄道のチケット購入の方法については、予算や時間的な余裕、ロシア語や英語ができるか、ロシアに入国するのが初めてかなど条件によって変わってきます。
私は今回、モスクワからイルクーツクまでのチケットを日本の旅行代理店(ロシア専門)にお願いをしました。
そして、イルクーツクからウラジオストクまでのチケットを、ネットで購入(「ロシア鉄道」のホームページにて)しました。
やはり、ネットで購入するのは結構ハードルが高かったです。
支払い時に日本のクレジットカードが使えなかったりと航空会社のEチケットとは少し勝手が違いました。
(結局ロシア人の知人のクレジットカードで購入してもらいました)
無理のない方法でチケットを購入してくださいね。
チケットの見方
シベリア鉄道のチケット(切符)は、一部を除きロシア語で書かれています。
(名前だけ英語表記)
ロシア語が読めないとチンプンカンプンですが、数字は共通言語です。
どこに書かれている数字が何を意味しているかということさえわかればなんとか大丈夫です。
下記のチケットの画像と項目の番号を照らしあわせてみて下さい。
1 : 列車番号
2 : 日時
3 : 発車時間
4 : 車両番号
5 : 車両の等級
6 : 人数
7 : 座席番号
8 : 自分の名前(ここは英語のアルファベットです)
9 : チケットの値段(ルーブル)
10 : 到着日
11 : 到着時間(モスクワ時間)
重要な事項は1行目に集中していますね。
列車に乗る前はバタバタしますが、最低限下記だけでもチケット引き換え時にチェックするといいでしょう。
・列車番号
・日時
・発車時間
・車両番号
・座席番号
・自分の名前
チケットの発券の仕方
代理店にチケット(切符)をお願いすると、「Eチケット(バウチャー・クーポン)」が送られてきます。
これをプリントアウトして駅へ持っていき、本当のチケットと交換をしてもらいます。
交換の方法は下記2つあります。
①駅に設置してある機械で発券する方法。
②窓口で発券してもらう方法です。
今回の出発点となった「ヤロフラフスキー駅」では、この発券機がたくさん設置してありました。
この発券機にバウチャーの番号を打ち込んだり、
バウチャーに書かれているバーコードを読み取らせたりして発券します。
ですが、私がやってみたところ、番号を入れても先に進めず、
バーコードも読み取らず使うことができませんでした(^_^;
ロシア人がやってもうまくいかなかったので、操作やシステムに問題があるのでしょう。
実際、この発券機はたくさん設置してあっても使っている人は誰もいなかったので、まだ一般的なものではないのかもしれません。
そうなると、やはり頼りになるのは人間です。
チケットを買ったり交換したりする窓口は、「Kacca(カッサ)」といいます。
カッサに並んで、バウチャーとパスポートを渡します。
チケット(切符)と引き換えに、受け取りのサインをします。
これでチケットの受け取りは完了です。
チケットを受け取ったら、念のため最低限のチェックをその場で確認しましょう。
チケットのどこに何が書いてあるのかという見方については下記に書いておりますので、チェックしてみて下さいね。
→ シベリア鉄道のチケット記載事項